【番外】快晴の中本
第4話 初任給
中本は順調に業績を積み
いつしか松田のもとを離れ別の店舗の責任者にまで成長していた
あるときには中本は松田に電話をかけ
「松田所長!今月の店舗売上げ勝負しましょうよ!」
負けず嫌いな中本と同じだけ負けず嫌いな松田は
「何を生意気な!」
と言いつつも
同じ立場で会話が出来るようになった中本の成長を素直に喜んだのだった。
それから数ヶ月が経ち、中本に人生の岐路が訪れる。
お世話になった上司松田が独立するというのだ!
嬉しいことに松田から中本へ誘いの言葉をもらう。
「どうだ?一緒にやらないか?」
「はい!やります!」
即答だった。
それから数日が経ち
いつしか松田のもとを離れ別の店舗の責任者にまで成長していた
あるときには中本は松田に電話をかけ
「松田所長!今月の店舗売上げ勝負しましょうよ!」
負けず嫌いな中本と同じだけ負けず嫌いな松田は
「何を生意気な!」
と言いつつも
同じ立場で会話が出来るようになった中本の成長を素直に喜んだのだった。
それから数ヶ月が経ち、中本に人生の岐路が訪れる。
お世話になった上司松田が独立するというのだ!
嬉しいことに松田から中本へ誘いの言葉をもらう。
「どうだ?一緒にやらないか?」
「はい!やります!」
即答だった。
それから数日が経ち
松田がこれから一緒に苦楽をともにするであろう仲間達を集め真剣な面持ちで声をかけた。
「私には熱い志しがあるだけで資金が豊富なわけではない。
今よりも不安定な生活を強いるかも知れない。
それでも一緒にやってくれるか?」
それを聞いた中本が真っ先に口を開く。
「何を水臭いことを言っているんですか!
私がここまで成長できたのも松田所長のおかげです。
会社が軌道に乗るまで給料はいりません!
誰も文句なんか言いませんよ。是非頑張らせてください!」
他のメンバーもうなづく。
全員松田から誘われた形だが、
「私には熱い志しがあるだけで資金が豊富なわけではない。
今よりも不安定な生活を強いるかも知れない。
それでも一緒にやってくれるか?」
それを聞いた中本が真っ先に口を開く。
「何を水臭いことを言っているんですか!
私がここまで成長できたのも松田所長のおかげです。
会社が軌道に乗るまで給料はいりません!
誰も文句なんか言いませんよ。是非頑張らせてください!」
他のメンバーもうなづく。
全員松田から誘われた形だが、
いつしか松田が語る夢が自分たちの夢に変わってきているのを感じていたのだ。
思いがけない嬉しい言葉に
松田は「自分には志しだけじゃない。共感してくれる熱い仲間達がいる。」
そのことに気づき改めてみんなに感謝した。
そして、1ヵ月ほどが経ち、新会社「部屋店」が誕生し
みんな、お金も時間もないが自分達の夢を形にすべく燃えていた。
それこそ全員無休で、そして無給で働いた。
そんなある日、一日の仕事を終え、各々が帰宅していくなか中本が一人残っていた。
松田に何かを伝えたいようだ。
松田「どうした?」
中本「あのぅ。言いにくいんですけど。」
松田「どうした言ってみろ?」
中本「やはり給料いただけませんか!?生活苦しくて!」
松田は一ヶ月前の中本の熱い言葉を思い出しながら心の中でつっ込んだ。
思いがけない嬉しい言葉に
松田は「自分には志しだけじゃない。共感してくれる熱い仲間達がいる。」
そのことに気づき改めてみんなに感謝した。
そして、1ヵ月ほどが経ち、新会社「部屋店」が誕生し
みんな、お金も時間もないが自分達の夢を形にすべく燃えていた。
それこそ全員無休で、そして無給で働いた。
そんなある日、一日の仕事を終え、各々が帰宅していくなか中本が一人残っていた。
松田に何かを伝えたいようだ。
松田「どうした?」
中本「あのぅ。言いにくいんですけど。」
松田「どうした言ってみろ?」
中本「やはり給料いただけませんか!?生活苦しくて!」
松田は一ヶ月前の中本の熱い言葉を思い出しながら心の中でつっ込んだ。
この時、初めて部屋店で給料支給をした。
それは中本の初任給10万円だった。
2014/03/05 19:05