第5章 転換期
第5話 女性が主役?!
2005年が終わる頃
何やら考え事をしていた松田が
自室から出てきて一言。
「よし。ええことを思いついた」
妙案がひらめいた時の松田の口癖だ。
しかし、それを耳にした松田の周囲はザワつく。。。
松田の想いとは裏腹に
また何が変わるのかと不安な気持ちでいっぱいのキャスト達。
そんなことはお構い無しに
必ず笑顔で次のセリフを口にする。
「聞きたいかね?」
皆の手が止まる。。。。
「聞きたいです。」(苦笑い)
松田は皆の聞く体制が整ったことを確認し
満足そうに話し始める。
「これからは女性でいこうやないか!」
「来年からは全員、女性採用でいこう!」
「なぜですか?」
松田は理由を話し始める。
「前々から思ってたんだが、
この業界は男性が多すぎる。
お客様に喜んでもらう感性や
サプライズ精神は女性のほうが豊かだと思う。」
「現に他業界のカウンター営業は
右見ても左見ても女性ばっかりじゃないか!
いまどき男性だけなのは不動産だけじゃないか?
これから10年20年先を見たら
どこの業界も男性の営業はおらんようになるぞ。」
今後、賃貸営業に男性の活躍の場はない。
と考えた松田は
早速、求人の手配をかけた。
今まで求人は求人雑誌で募集していたが
「来年からは本格的に女性を採用していこう。」
ということで
初めての企業説明会に参加することとなった。
2013/08/10 19:59