第4章 決意
第4話 若者
『社長になりたいです!』
若者の言葉が響いていた。
営業・接客業は初めてだが、
社長になりたいという夢実現の為にも部屋店で働かせてほしいと伝えた。
夢を語る若者は大きく見えたが、
夢を語り終わると急に大きな体が小さく見えた。
人と話が出来るのかという不安すら覚えた。
少しの沈黙の後、松田は口を開いた。
「人の目を見てしゃべれない人は社長にはなれないよ。」
周りの人間は思っていても口に出さないこともある。
しかし松田は違った。
若者に苦言を呈したのだ。
若者も分かっていた。分かっていたが、顔が赤くなった。
若者と松田の問答が続いた。最終的には、
「一緒に成長しよう」
松田の声が響いた。
このとき、若者を引き受ける決意をした。
松田は全キャストの夢を聞くようにしている。
なぜならば松田自身の夢実現のためだからだ
なぜならば松田自身の夢実現のためだからだ
松田の夢それは
「キャストの夢の実現を応援すること。」
また、応援する夢が一つ増えた松田は
面談後どこか嬉しそうに自室へと戻っていった。
2012/12/15 13:05