第1章 由来
第1話 6人の船出
『よし、部屋店にしよう』
その松田の一言で、とある居酒屋の
男ばかり6人がいる一角、
彼らの酒を飲む手が止まった。
微妙な顔
半笑いの顔
しかめっ面の顔
悔しそうな顔
爽やかな笑顔
いろんな顔の6人がそこにいた。
ことの始まりは
2002年 春
松田は考えていた。
会社を創るメンバーは揃った。
数字にはめっぽう強い最年長の古賀、
適応力ナンバーワンの木下、
営業のスペシャリスト中本、
指導のプロ 黒瀬
最高の知識を持つ吹田
松田はこの5人に対して
深い信頼を持っていた。
しかし、メンバーは決まったものの、
なかなか具体的に話が進まない。
どうしたらいいものか。。。
松田は悩み、呟いた。
「会社の名前を決めるか、名前を決めると先も見えてくるだろう」
松田は5人を集め、このことを伝えた。
5人も深く頷いた。
しかし、社名は大切なもの。
会社の名前を決めるということは
最重要項目の一つ。
「数日後の○月×日までにそれぞれよく考えて候補を出してくれ」
6人は笑顔で別れ、帰路に着いた。
2011/02/24 17:53